クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
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アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は「クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-」に登場する勇者アリシア(6w5)と魔獣王クレバテス(クレン)(1w2)。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係となっています。
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「クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-」のあらすじ
勇者アリシアは仲間と共に魔獣王クレバテスに挑むが、圧倒的な力に打ち砕かれ命を落とす。だがクレバテスは彼女を屍の勇者として蘇らせ、自らの側に置くことを選んだ。人類の希望だった勇者と、魔王であるクレバテスが赤子を守るために共に歩む――憎しみと絆が交錯するダークファンタジー。
「クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-」PV
主人公:アリシア(6w5)
主人公のアリシアは、勇者としてハイデン王国を守る使命を背負いながら、いつも周囲との調和を大切にしています。誰かが困っていれば迷わず手を差し伸べる優しさの持ち主。しかしその一方、自分の悩みや弱さは胸の奥に隠してしまうタイプ。
この様な性格はエニアグラムでいう6w5(守る人)。いわゆる“心配性のお嬢様タイプ”ですが、アリシアの場合はその中でも特にウィング5の影響が強く、知性と責任感を併せ持つ「姫騎士タイプ」として描かれています。
【6w5が主人公のお話のパターン】
【アリシア】(タイプ6w5:主人公)
タイプ6w5(守る人)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
アリシア:「私なる 勇者に! 勇者になって 世界をもっと もっと大きくする」
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
裏の主人公:クレン(クレバテス)(1w2)
主人公に対する「裏の主人公」は、1w2(擁護者)タイプのクレン。
彼は現実の中で理想を追い求める、まじめで不器用な性格。
1w2は「正しさ」と「優しさ」の両方を大切にするタイプ。
クレンもまた遠くの理想や大きな正義を掲げることは得意ですが、その一方で、目の前の小さな問題に柔軟に対応するのは苦手。
そんな“完璧を求めるがゆえに不器用な理想主義者”として、彼はアリシア(6w5)の物語に深いコントラストを与えています。
【クレン】(タイプ1w2:裏の主人公)
1w2は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
クレバテス(クレン):「何故 聞き入れてしまったのか だが 一度決めた事を違えるなど 魔獣王の名折れ 必ずうぬの成長を見届ける」
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
クレンは、アリシアとはまったくの正反対の性格を持つ存在。
「主人公」であるアリシアは、未知の外の世界――つまり魔獣の世界――を知りたいと願い、人々を守ろうと奮闘します。
一方、「裏の主人公」であるクレン(クレバテス)は、その魔獣の世界を侵略しようとする人類を逆に滅ぼそうとしています。
同じ“外の世界”を見つめながらも、片や「守る者」、もう片や「滅ぼす者」として対立する。
この対照が、物語に深い緊張感とドラマを生み出しています。
クレバテス:「我からすれば人族は人族 大人も子供も変わりはせぬ 成長すれば剣を取る 我ら魔獣族に牙を剥く 今の領分に満足せず 他の地を侵略し始める 何よりも 危険でやっかいな存在 故に我は殺す」
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会

「裏の主人公」というのは、主人公を否定する存在。
つまり、主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼの立場にあたります。
アリシアとクレンはまさにその関係。
性格は正反対ですが、どちらも「社会の中で正しいものを守りたい」という強い信念を持っています。
違いは――守る対象。
アリシア(6w5)は金銭や物質など“形あるもの”を守り、その安全を確保する。
クレン(1w2)は思想や信念といった“形のないもの”を擁護し、その正当性を貫こうとする。
互いの欠けた部分を補い合いながら成長していく、
そんな2人はまさに理想的な「表と裏の主人公」関係といえるでしょう。
クレバテス(クレン):「うぬだけは利用価値があったから蘇らせた 今のうぬは 我が与えた魔血により動く 歩く屍だ(中略)赤子が腹を空かせている 黙って乳を出せ」
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
2人が本当の意味で成長していくためには、「お互いの良いところ」を認め合い、少しずつ自分の中に取り入れていくことが大切。
正反対だからこそ、学べることがある。
アリシアはクレンの“信念の強さ”を、クレンはアリシアの“優しさと共感”を。
そうして少しずつ歩み寄ることで、2人の物語はより深く、そして美しく進化していくのです。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
6w5(主人公)のお話は通常以下の流れとなっています。
【ストーリーライン(世界観)】
6w5(守る人):「現実の物質(や関係)」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
アリシアは勇者として人々を守り続けています。
けれど、その原点には「父の影響」がありました。
彼女はただ「守る」という行動を繰り返す中で、次第に自問するようになります。
「私はなぜ、人々を守るために戦っているのだろう?」
勇者としての使命と、自分自身の心の意味を探す、それがクレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-の基本ストーリーだと思われます。
ヒロインと主人公を導く者
アリシア(表の主人公)とクレン(裏の主人公)は、まるで水と油のような関係。
理想も価値観もまったく違う2人が理解し合うことは、簡単ではありません。
そんな彼らをつなぐ鍵となるのが「主人公を導く者」の存在です。
アリシアにとって、その導き手はネルル。
彼女の言葉や行動が、ぶつかり合うアリシアとクレンの心を少しずつ変えていく。
まるで灯りのように、2人の運命を照らす重要な存在なのです。
【ネルル】(タイプ9w8:主人公を導く者)
9w8はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好みます(タイプ8)。
9w1より社交的。人と仕事をするのを好む。
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第4話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
異なる価値観のアリシアとクレンはネルルとの関わりを通じてお互いの意志を共有する事ができます。
アリシア:「いいだろ それくらい」
クレン:「まあ うぬから剣を取ったら何も残らんからな」
アリシア:「やったー」
クレン:「一本だけだぞ」
ネルル:「想像よりもずっと可愛らしい人なんだすね 勇者さまって」
クレン:「抜けているだけだ」
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第5話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会
そしてアリシアにとって助け出すべき「ヒロイン(タイプ3)」はルナ。
【ルナ】(タイプ3w2:ヒロイン)
基本的に目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。
3w4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 第1話より ©Yuji Iwahara/LDF/クレバテス製作委員会

今のアニメ界は、ファンタジー作品であふれていますが、最近は、どれも“ひねり系”が多い印象。
そんな中「クレバテス ―魔獣の王と赤子と屍の勇者―」の様な王道のファンタジーを見る事ができたのは久しぶりでとても嬉しかったです。
勇者アリシアたちが挑む「ルナを救う物語」は、まだ始まったばかり。
表と裏の主人公、そして導く者―4人のこれからのドラマがどう展開していくのか、続きが待ち遠しくてたまりません。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「スバルの性格分析ブログ」
「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。











