がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

【フレア達のエニアグラム雑談】エニアグラムと物語の親和性 ──構造主義的に考えてみる──(語り手:ナイン)

※MidjourneyとGeminiに依頼して描いてもらいました。

 

 最近、フランスの人類学者レヴィ=ストロースが唱えた「構造主義」という考え方に心をつかまれています。

 人は本当に自分の意志で動いているのでしょうか
 それとも、気づかない“目に見えないルール”に立たされているだけなのでしょうか。

 

 構造主義は、物事そのものよりも、それを成り立たせている「構造」に注目します。

 この視点で見たとき、「エニアグラムと物語の親和性」が驚くほどくっきりと浮かび上がりました。

 

 今回は、そんな構造主義について、フレアたちの秘密基地での雑談という形で綴ってみます。

 物語の裏側や、「自分がここにいる理由」に少しでも興味があるなら、きっと楽しんでいただけると思います。

 

 

登場人物

フレア

エニアグラムと物語の相性について、ひとりで静かに考え続けている人。
理屈は得意だが、自分の研究を人に話すことにはあまり積極的ではない。
質問されると、必要な分だけ答えてくれる。

ナイン

とある出来事をきっかけに、この場にいるようになった。
分かろうとはしているが、自信がなく、言葉はいつも慎重。
むずかしい話を「人の気持ち」に置きかえて考える役目。

リオン

とある出来事をきっかけに、この集まりに加わった。
細かい理屈よりも、みんなが前を向けているかどうかを大事にしている。
困った時は、黙って場を支える頼れる存在。

ソラノ

フレアが抱えている考えを、外に出そうと何度も声をかけている。
むずかしい話ほど軽く受け取り、ふざけた言葉で核心を突く。
分かっているかどうかより、「変だな」と感じる感覚を信じている。

 

【こんな大切な部屋に私がいていいのだろうか】

 

 フレアたちの部屋――

 ぼくたちが「秘密基地」と呼んでいる場所には、

 いつの間にか、難しそうな本が増えていた。

 

 どれも、表紙だけ見てもよく分からない。

 文字が細かくて、図が多くて、

 ぱっと開いただけで頭が疲れそうな本ばかりだ。

 

 それらは全部、

 ソラノがどこからか持ち込んできたものらしい。

 

「これ、なんかすごそうでしょ!」

 

 そう言って持ってきたはいいけれど、

 実際に読んでいるところは、

 ほとんど見たことがない。

 

 ソラノはというと、

 最初の数ページをパラパラとめくって、

 

「……むずかしい!」

 

 と、すぐに諦めてしまう。

 

 結局、

 絵が多いところだけ眺めて、

 満足して終わり、ということが多かった。

 

 でも、その「よく分からない本」たちは、

 なぜか捨てられずに、

 部屋の棚に並び続けている。

 

 今日も、そんな本の一冊を、

 フレアが机の上に広げていた。

 

 ページの端を指で押さえながら、

 ノートに何かを書きつけている。

 

 いつもの研究の顔だ。

 

 難しい本と、

 細かい文字と、

 真剣なフレア。

 

 ぼくはお茶の準備をしながら、

 なんとなく、その様子を眺めていた。

 

 

 この秘密基地は、

 もともと、フレアのおばあさんの部屋だったらしい。

 

 今はもう、

 ここにはいない人。

 

 フレアが小さいころ、

 よく一緒に過ごしていた大切な人だと、

 以前、ぽつりと教えてくれたことがある。

 

 詳しい話は、

 あまりしなかった。

 

 でも、

 フレアの様子を見ていれば、

 それだけで十分だった。

 

 この部屋にいるときのフレアは、

 どこか落ち着いていて、

 大事なものに触れているときの顔をしている。

 

 きっと、

 おばあさんのことが、

 本当に大好きだったのだと思う。

 

 だから、ときどき考えてしまう。

 

 ……こんな大切な部屋に、

 私がいていいのだろうか、と。

 

 本を並べて、

 お茶を淹れて、

 当たり前みたいに座っていて。

 

 それが、

 少しだけ怖くなることがある。

 

 フレアは何も言わない。

 気にしている様子もない。

 

 それでも、

 心のどこかで、

 そっと息をひそめてしまう。

 

 今日も、

 フレアはこの部屋でノートを開いている。

 

 ソラノは本を散らかして、

 リオンは壁にもたれている。

 

 誰も、

 「ここにいていいか」なんて

 確認しない。

 

 ……それなら。

 

 もう少しだけ、

 ここにいさせてもらおう。

 

 そう思いながら、

 ぼくは静かに、

 お湯を沸かし始めた。

 

 

ソラノのしつもん

 

 その日、フレアは机に向かって、いつも以上に静かだった。

 

 ノートを開き、

 文字を書いては消し、

 図のようなものを描いては、また書き直す。

 

 ぼくはお茶の準備をしながら、

 なんとなくその様子が気になっていた。

 

「……フレア、なにしてるの?」

 

 先に声をかけたのはソラノだった。

 椅子の背から身を乗り出して、ノートを覗き込んでいる。

 

「えっと……

 エニアグラムと物語の親和性を、

 構造主義的な視点で整理していて……」

 

「こーぞーしゅぎ?」

 

 ソラノは、楽しそうに首をかしげる。

 

「よく分かんないけど、なんか面白そう!

 ねえ、教えて!」

 

 フレアは一瞬だけ黙ってから、小さく息を吐いた。

 

「……では。

 ソラノにも分かるように、

 “できるだけ簡単に”説明しますね」

 

 ぼくはその時、

 その「できるだけ簡単」が

 だいたい簡単ではないことを、

 経験的に知っていた。

 

 お茶を運んで部屋に入ると、

 フレアはすでに説明を始めていた。

 

 ソラノは前のめり。

 リオンは腕を組んで壁にもたれている。

 

 ぼくはそっと椅子に座り、話を聞く。

 

「まず、構造主義という考え方についてです」

 

 フレアはノートを指で押さえながら、言った。

 

「構造主義では……

 人間の行動を

 『個人の自由意志』から説明しません」

 

「え、じゃあさ」

 

 ソラノがすぐ反応する。

 

「やりたいからやる、って

 ちがうの?」

 

「はい。

 構造主義では、こう考えます」

 

 フレアは少しだけ言葉を区切った。

 

「人は

 やりたいから行動するのではなく、

 構造が必要とした役割に、

 最も適合した個体が立たされる」

 

「……うわ、急に難しいな」

 

 リオンがぼそっと突っ込む。

 

「……もう少し具体的に説明します」

 

 フレアは、少しだけ早口になった。

 

「例えば、物語を考えてみてください」

 

「多くの物語には、

 主人公がいます」

 

「そして、不思議と

 ・主人公とは別の道を進む人物

 ・主人公を導く存在

 ・主人公の弱さや退行を映す存在

 が現れます」

 

 ぼくは、思い当たる顔をいくつか思い浮かべていた。

 

「これを

 “作者のご都合主義”

 と捉えることもできます」

 

 フレアは首を横に振る。

 

「でも、構造主義的には違います」

 

「物語には、先に

 解決されるべき“構造”が存在する」

 

「その構造を動かすには、

 一人分の視点では足りないんです」

 

 フレアはノートに、

 円と矢印のような図を描いた。

 

「主人公は、

 構造の“内部”から世界を見ます」

 

「裏の主人公は、

 同じ問題を

 別の価値観・別の選択で進みます」

 

「導く者は、

 主人公より一段外側の視点から、

 進む方向を示す」

 

「ヒロインは、

 主人公が退行しやすい方向、

 あるいは執着を映し出す存在になります」

 

 ぼくは、

 なんとなく胸の奥がざわついた。

 

「……それって」

 

 気づいたら、口に出していた。

 

「最初から

 “必要な役割”が決まっていて……

 そこに、人が……?」

 

「はい、ナイン」

 

 フレアは、静かに頷いた。

 

「役割が先にあり、

 人は後から配置される」

 

「だから」

 

 フレアは、少しだけ声を強める。

 

「主人公・裏の主人公・導く者・ヒロイン

 という配置は、

 偶然でも、装飾でもありません」

 

「構造を成立させるための

 最小限で、必然的な分業なんです」

 

「物語が自然に感じられるのは、

 それが

 現実世界と同じ構造を持っているから」

 

 リオンが腕を組んだまま言う。

 

「現実でも、

 同じことが起きてるってわけか」

 

「はい」

 

 フレアは迷いなく答えた。

 

「現実世界でも、人は

 “なりたい役割”に就いているとは限りません」

 

「でも、

 その場に必要な役割に、

 最も適合してしまった人が

 立たされる」

 

 ぼくは、その言葉を聞いて、

 胸の奥が少しだけ軽くなった。

 

 正直、

 全部理解できたわけじゃない。

 

 ソラノと同じで、

 ところどころ分からない。

 

 でも。

 

 もし。

 

 ぼくがここにいるのが、

 間違いでも、勘違いでもなく。

 

 「この場所に必要だったから」

 だとしたら。

 

 それは、

 少しだけ安心できる考え方だった。

 

「つまりさ!」

 

 ソラノが元気よくまとめる。

 

「物語って、

 現実の写し鏡なんだね!」

 

 フレアは小さく微笑んだ。

 

「はい。

 物語は、

 現実世界の構造を、

 人が理解できる形に翻訳したもの

 ですから」

 

 ぼくはお茶を一口飲んで、

 静かに思った。

 

 役割があるなら、

 ここにいていい。

 

 

 

 

 フレアの説明は、

 いつもなら、ここからさらにノートが増えて、

 図が増えて、

 ぼくは途中で置いていかれる。

 

 ……だいたい、そういうものだ。

 

 だから今日も、

 正直、分からないまま終わるのだと思っていた。

 

 でも。

 

 お茶を一口飲んで、

 胸の奥を確かめてみる。

 

 ……不思議と、ざわざわしていない。

 

 理屈は、やっぱり全部は分からない。

 難しい話も、多かった。

 

 それでも。

 

 「役割が先にあって、

 人はそこに立たされる」

 

 その言葉だけが、

 静かに残っている。

 

 いつもの解説より、

 ずっと分かりやすかった気がした。

 

 ぼく自身の立ち位置と、

 ちゃんと繋がる話だったからだと思う。

 

 ここにいる理由が、

 少しだけ肯定された気がして。

 

 ぼくは、

 湯気の立つカップを両手で包みながら、

 小さく息を吐いた。

 

 ……今日は、

 ちゃんと分かった気がする。

 

「……おい」

 

 その沈黙を破ったのは、リオンだった。

 

「それ、

 フレアにしては珍しく優しい説明だったな」

 

 フレアは一瞬きょとんとしてから、

 少しだけ視線を逸らした。

 

「……たまたまです」

 

「へえ」

 

 リオンは小さく笑う。

 

「じゃあその“たまたま”、

 また頼むわ」

 

 

 

 

 ―おわり―

 

 

 

 

 

 

【おまけのお話】

 

「……じゃあその“たまたま”、

 また頼むわ」

 

 リオンがそう言って肩をすくめた、その直後。

 

「ねえフレア!」

 

 ソラノが、また勢いよく手を挙げた。

 

「ねえねえ!

 じゃあさ、
 ボクらって、かってに動かされてるの!?

 こわっ!!

 

 その言葉に、

 フレアは一瞬、目を瞬かせた。

 

 それから――

 ゆっくり、ソラノの方を見る。

 

「……いいところに気がつきました」

 

 ぼくは、嫌な予感がした。

 リオンも、同じ顔をしている。

 

「この前、ソラノが持ってきた本の中に……

 構造主義とは、少し違う考え方も書いてありました」

 

「えっ、あの分厚いやつ?」

 

「はい」

 

 フレアはノートを開く。

 

「まず、

 人は構造に縛られていても、

 それをどう受け取るかは選べる

 という考え方です」

 

「役割は与えられるけれど、

 その意味づけまで

 決められているわけではない、

 という立場ですね」

 

「……うん?」

 

 ソラノは首をかしげるが、

 フレアは止まらない。

 

「次に、

 人そのものに、

 何かを生み出そうとする力が

 最初から備わっている

 という考え方もあります」

 

「構造は“枠”であって、

 人を完全に決めるものではない、

 という見方です」

 

「さらに、

 人は無意識や過去の影響を受けるけれど……」

 

 ぼくは、もう半分くらい置いていかれていた。

 

「それでも、

 自分なりに整おうとする力を

 内側に持っている、

 という説明もありました」

 

「……フレア」

 

 リオンが、静かに割り込む。

 

「それ、

 ソラノはもうついてきてないぞ」

 

「……承知しています」

 

 フレアは真顔だった。

 

 リオンは額を押さえた。

 

「それから」

 

 フレアは、さらに続ける。

 

「人は構造に動かされますが、

 同時に、

 動くことで構造そのものを

 少しずつ変えている

 という考え方もありました」

 

「構造は固定されたものではなく、

 人の行動によって

 繰り返し作り直される、

 という見方ですね」

 

 ……もう、

 ぼくは完全に追いついていない。

 

「最後に」

 

 フレアは、少しだけ声を落とした。

 

「構造が強く働いている場所ほど、

 そこからずれる動きも

 必ず生まれる、

 という説明もありました」

 

「構造があるからこそ、

 外れようとする力も生じる、

 ということです」

 

 フレアは、ようやくノートを閉じた。

 

「……というわけで」

 

 少しだけ、息を整える。

 

「構造主義はとても有効ですが、

 人を完全な操り人形として

 見る考え方ではありません」

 

「ただ、

 自由意志を

 “なんでもできる力”として

 考えすぎない、

 という立場なんです」

 

「……ぜんっぜん分かんない!」

 

 ソラノが、ぱっと笑った。

 

「でもさ!

 なんかすごかった!

 フレア、めっちゃ楽しそうだったし!」

 

「……研究は、楽しいですから」

 

 フレアは、少し照れたように視線を逸らす。

 

「はいはい」

 

 リオンが、いつもの調子で言った。

 

「完全にいつものフレアだな」

 

 呆れ顔だけど、

 どこか安心しているようにも見えた。

 

 ぼくは、カップを両手で包んだ。

 

 ……正直、

 やっぱり理解はできていない。

 

 でも。

 

 構造主義の考え方は、

 嫌じゃなかった。

 

 「役割があって、

 ここにいる」

 

 その考え方は、

 ぼくの心を少しだけ

 落ち着かせてくれる。

 

 だから。

 

 全部分からなくてもいい。

 無理に否定しなくてもいい。

 

 ぼくは、

 このままでいい。

 

 そう思いながら、

 お茶をもう一口飲んだ。

 

 ……やっぱり、温かかった。

 

 

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www.gunber-stories.com

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※本記事は ChatGPT などの AI の力を借りて執筆しています。

 

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 「スバルの性格分析ブログ」

「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。